遺伝子多型やエピジェネティクスの概念を正しく理解する
正しいメチレーションのセオリーを理解した上で具体的な臨床に応用できるスキルを身に着ける
上記の観点からの自閉症、ADHD、不安症、うつ、双極性障害、統合失調症における具体的な治療法を習得する
遺伝子多型やエピジェネティクスの概念を正しく理解する
正しいメチレーションのセオリーを理解した上で具体的な臨床に応用できるスキルを身に着ける
上記の観点からの自閉症、ADHD、不安症、うつ、双極性障害、統合失調症における具体的な治療法を習得する
ウォルシュ博士が推奨している医療のアプローチは生化学的治療です。
神経伝達物質の活動性のアンバランスを改善する自然な方法をとっています。
患者の脳の生化学的状態を決定し、それを正常化させるのです。
この治療のポイントは以下の通りです。
・神経伝達物質の合成に必要な栄養素の濃度を正常化する事。
・標的栄養療法を使い、神経伝達物質の活動性をエピジェネティックに制御する事
・フリーラジカルの酸化ストレスを軽減する事
例えば、うつ病患者の多くは、脳内のビタミンB6レベルが低いですが、これはセロトニン合成の最終段階に必要な補酵素です。
彼らの多くはSSRIなど抗うつ薬の恩恵を受けていますが、脳のビタミンB6レベルを補正する栄養療法は同様に効果的です。
また、SAMEのようなメチル化に関わる栄養素は、セロトニントランスポーターの遺伝子発現を抑制するためセロトニン活性が上がります。
殆どの患者にとって抗酸化アプローチはGABA,NMDA、その他の受容体の活動性を正常化する助けになるのです。
このような生化学的治療の一番の利点は向精神薬に関わる重大な副作用が殆どない事です。
医薬品やカウンセリングとの併用も可能であり、メンタルヘルスの治療家に大いに治療選択肢の柔軟性を与えてくれます。
脳化学が発達するにつれ、精神疾患の治療の選択肢として、生化学治療はだんだんと精神薬に取って代わっていくでしょう。
脳機能異常におけるメチレーションとエピジェネティクスの役割
"The Role of Methylation and Epigenetics in Brain Disorders"
presented by William J. Walsh, PhD
ウィリアム・ウォルシュ博士
ウォルシュ・リサーチ・インスティテュート所長
元カールファイファー研究所所長
全米並びにオーストラリア、ノルウェイ、イギリスなど、世界各国にて数百名規模の臨床医に対するエピジェネティクスの研修・教育プログラムを指揮している。
インディアナ州の名門私立大学終了後、アイオワ州立大学にて化学工学の博士号を取得。
1970年代には、イリノイ州 アルゴンヌ国立研究所に勤務する傍ら刑務所に収監されている人々を対象としたボランティアプログラムを発足させ、囚人や前科者に頻繁に観察される攻撃的行動に関する調査、研究を実施。
米国における栄養療法のパイのニアでもあったカール・ファイファー博士と共に長年共同研究を重ね、個人に応じた適切量の栄養素を治療に導入することで、生化学的メカニズムと脳の化学物質の機能に重点を置いた治療法を確立した。
もはや治る見込みがないとされた患者における個々の生化学的状態を丹念に研究し、人格障害を始めとして、現代の精神薬理学ではお手上げとされてきた他の疾患にまで、自らの情熱と探求心、そしてより良い治療の可能性を探ってきた。
以後、30年にわたり、科学的根拠に基づいた生化学的治療法によって行動障害やADHD、自閉症、うつ、不安症、統合失調症、アルツハイマー病の患者に対する治療に取り組み続け、今では世界中の臨床医がこのプロトコルを実践している。
実験研究の詳細に関してはアメリカ精神医学会、米国上院議会、全米精神衛生学会にて公表、世界30ヵ国の国際会議やセミナーにおいても、広くその考えが知れ渡るようになった。
現在も、統合失調症の患者を対象としたDNAメチレーションの研究、精神疾患に係るエピジェネティクスの役割、症状を呈する患者の酸化ストレス状態、そして、双極性障害における根本的原因の追究を行っている。
実績
分子栄養医として、数多くの精神疾患患者の治療に関わり、圧倒的な臨床経験を持っている。
臨床経験数
行動障害 10,000件
ADHD 5,600件
統合失調症 3,500件
うつ 3,200件
自閉症 6,500件
精神疾患患者に対して行ったバイオロジカル検査数
300万件以上
過去に執筆した科学論文や記事
200本以上
研究生活で見出した発明
5件の特許を取得。
セミナーやトレーニングプログラムを通じて育ててきた臨床医
世界14ヵ国で300名以上
現在まで28ヵ国以上もの国で講演。
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